僕の今現在の、重要なピッチング理論のベースのひとつであります。
きのうのダブルプレーン・シングルプレーン云々の話も、結局はこちらに帰結する。
90年代後半、それまで極論何十年も変わらなかった「野球入門」の域を出ない日本のフォーム、動作指導の現場に、大きすぎる一石を投じた革新的理論と考えます。


最初に手塚さんを知ったのは1996年ごろ、主に肩のインナーマッスルの概念とトレーニング法を紹介した著書、「肩バイブル」(ベースボールマガジン社)
と、「スポーツトレーニングが変わる本(だったかな)」宝島社への寄稿記事がきっかけであった。
 大学で軟式野球サークル に入り、硬式経験者の同期達との力の差にいきなり打ちのめされていた僕にとってはまさに「福音」であった。
「僕は旧態依然の体育会系が知らない最先端の理論に出会った!見とけよ今に…。」
そう一種勘違いしてしまったのだ。
「インナーマッスル」という響きも、何か体格や才能の差をひっくり返す「秘めたる、内なる力を取り出す」みたいに捉えてしまっていた。

で、主に僕サイドの解釈の問題だが、手塚一志さんが自説を語る導入部分で良く、
「一流ピッチャーの腕は、実はストレートでも内向きに捻られていた!」という感じの記述。
あくまでそれは瞬間的な反射で、自然に「そうなってしまう」ものだと手塚さん自身強調されていたのだが、僕(だけではないと思う)などは大脳で意識して捻って投げてしまう。
で、サークルのキャッチボールなどでおかしな動きを1人してしまい、「お前、何だ?」という話になってしまう。
また、「究極は基本となる筋力は要るよ 、ただ、反射が狂うほどのヘビーウエイトは考えものだよ。」と仰るのを、ウエイトトレーニング有害無益論的に捉えてしまい、ダッシュ程度のトレーニングではすぐに球速は頭打ちになってしまう。
ようやく1998年、体系化された、「ピッチングの正体 」ベースボールマガジン社
が刊行され、まずは全身の鋭いスピンあっての球威 球速、と今更ながら気づき、また今も一番仲良い硬式捕手経験者の先輩の助言もあり、遅まきながら初夏頃から大学のジムでスクワット、デッドリフト等をはじめた。
(もちろん前期型のサークルスクラッチ等の手塚メソッドも引き続きやった。)

ようやくゲームセンター測定で球速3桁キロを出すがその後…は、俊也個人史カテゴリをご参照下さい。

その後もオリックス、阪神、楽天の躍進にアドバイザー等で実績を積まれている手塚さん。
まぁ僕自身に関しては頭でっかちの迷走期間が痛かったが。

手塚一志さんの革命で大きかったのは、「投手は腕をまっすぐ振れ!」「打者はダウンスイングだ!」という旧態依然の指導の野球界に、「三次元で動作を捉える」という点も大きかったと思う。

すこし元気な時期は、上達屋さんにお世話になっておりました。
「身体能力をイマイチ野球に活かせない」という方にはおすすめします。


 

もう少しジャイロボールの件も含め掘り下げたかったけど、きょうはここまでにて。