晴れて、まあ勧奨退職という型ではあるが自由の身となった僕ではあるが、かと言って、
「ハードトレーニング以外は極論寝て起きての生活をする。そうすれば極端に太りにくい体質の(当時173センチ52キロ)自分の身体も増強され球速も爆上がりするであろう。」
少なくとも(本来いけない事だが)就職活動は職安へのアリバイ作り程度にして、失業保険を貰い 続けモラトリアム期間を稼ぎ、それを継続すれば未知の球速アップも…。
しかし、それらのエネルギーを半減させる、思惑を崩してしまう要素があった。 
そう前述の弥生、である。
そもそも僕は彼女に対し債務などと言うのは一切無いのに。
「今月溜まってる分も含めて」などと僕に支払い義務がある借金があるかの様に毎月要求する。
給料無くなったあとは貴重な失業保険の3分の2を。
そもそも男女関係すら一切無いのに。
理由を聞いても、日本語にもなって居ない様な説明か、さもなくば逆ギレ…。
であった。
関係を断ち切りたいのは山々だが、20代半ばにもなって僕は、相手の理不尽な要求や関係性を跳ね除けるだけのメンタリティを築けずにいた。
この時点で女性を本当の意味で知らない。のと並行して、何か大人になる通過儀礼的なものが未達だったのかもしれない。 
で、週1〜3位で、自分の地元には売ってない自然食品の買い出しやらなんやらで時間とエネルギー、リズムを狂わされる。(買うお金もこちらの自腹である)
そして就職活動にもあれこれ口出ししてきた。
まあ、言っていることは表面上堅実に就職して身の丈に合った…見たいなまともな事だが、結局給与や賞与の上昇分を自分の所に回せというのが本音であっただろう。

…結局なんやかやで、貴重なモラトリアムは理想のトレーニング期間と出来ぬまま時間切れとなり、僕はとりあえず、後に「前職」として就職することになるファーストフードFC経営の店舗に、アルバイトとして入ることとなる。