…もとを正せば、いつも球速測定前に、強めのキャッチボール程度で投げる球筋が、何なら全力投球の時より、綺麗で安定しているよな、と常々思っていたことになる。
 (もちろん初速などの差はアレだけど)
 
「自分なりの解釈の初動負荷トレーニング」
のおかげで、まあ自分は抜け気味の球ですら95から110キロ、ハマれば140キロオーバーの速球を投げる出力を手に入れた。
しかし悲しいかな強力なエンジンに見合うフレームや足回り。
つまりは体幹や下半身の静的な筋力、などが致命的に足りず、リリースも球速もバラバラという自体を招いている。
そして恐らくは、これらのスタビライザー的機能を身に付けるにはかなりの時間。
(つまり若年期からの投手経験)が必要ではないのかと思うに至った。
今からそれを得るとなると…

では、なんなら脚さえ上げず、少し強めに踏み込んだ(精々四足分程度)キャッチボール程度の振り幅で、コンパクトに、しかし全身の力を刹那に集約させる。
これならばコントロールも安定、球にきっちり力を乗せ切ることができる。
なんならこれで、球速200キロ超を目指してもいい。
 
「なめとんのか」と言われそうだが、翻ってバッティングをご覧なさい。
超高速で動く球に、1キロ弱のバットを時速150キロ以上のスピードで振って当て、なんなら130m飛ばしてしまうのである。
身体運動的に、それらを小手先の動きと言う人はいないだろう。
ボクシングの超一流選手のフィニッシュブローに例えてもいい。

かつて誰もがなしえなかったヒトを超えた速さ。手にするには圧倒的逆転の発想ッッ!!
考えてみればそれくらいのことは試さなければ。
脚を上げ大きく踏み込み、せっかく得たエネルギーを大きくロスするくらいなら、だ。
明日からの本格トレーニング再開に伴い、やってみましょう。