単純に物理的アプローチを考えれば、以下の計算サイトで、
「運動エネルギー」の面で計算すると、240J前後
(ここではメジャーの150g弱の硬球を使う想定です。)




 https://calculator.jp/science/kinetic-energy/







 
それだけあれば、球速200キロに必要なパワーは
「片腕あたり15Kgの負荷を、時速15キロのスピードで動かす(ベンチプレスなりローイングなり、上肢の動きだけで)」することができれば良いという考え方になる。

だが、悲しいかな高校時代数学偏差値30台の文系人間のガバガバ計算である。 
#そんな単純にパワーを投げるエネルギーに変換できたら大体の運動部員がクリアできるわ!

誠にごもっともである。

パワーとスピードは、運動の性質としては筋肉、神経系の運用で真逆に位置するものだ。
なので野球含めスピード系のアスリートは、ウエイトトレーニングで強化した筋力を活かせるように、SAQトレーニングや、走り込み、実技練習(投手なら遠投、投げ込み)などでいわば、「馴染ませる」努力をするわけである。

それ以前に野球のピッチングは身体運動の中でもかなり複雑な部類の一つ。
パワーある下半身から力をなるべくロスなく指先まで伝えていく。
いわゆる運動連鎖である。

再びキンブレル氏にご登場願おう。




 とにかく股関節のパワーで、骨盤を「回すというか切る」動作が一瞬だ。
(手塚一志さんの言われるブラッシングだろう)
上半身、肩腕のパーツがそれに引っ張られ加速していく、いわゆる「ムチのようなしなり」が日米の剛腕におおよそ共通するが、メジャーのトップ はそれらが特に無駄なくコンマ数秒以下でなされるという形である。

さて、では何処をどれだけ速く動かせば?という疑問。
(中々ありそうで資料も無い)
まずは肩や胸を鍛え、腕力で腕を振っても150キロ投手でさえ100キロ程度が限界。
(それでも凄いが。)
僕の現在では低く見積もり50キロくらいだろう。肩より先だけだと。
となると、いわゆる全身の回転速度、ここではあえて両肩の線の角速度を割り出して見る。
身長173センチの僕が、全身を135度回転させるとして


https://keisan.casio.jp/exec/user/1563186620

まあ、なんとなくの知識ですのでこれに限らずツッコミ大歓迎ですが。

約0.007秒、まさに刹那に肩の線を回さねばならなくなる。

ただの筋力では到底実現不可能なスピード。
究極の脱力と筋肉反射、それと身体、ことに胴体、脊椎を細かいパーツに分けての瞬間的な、しかししなやかな運動連鎖、キネティックチェインを極めて行かなければならない。(骨盤から肩の線に至るまでどれだけ加速できるかも大きい。

まだ実践と並行し、研究も必要。


別の考えでいけば、ヘビーウエイトと初動負荷の中間くらいの考えで
例えばスクワット70Kg、同じく僕の体重分の懸垂やベントロー70Kgを挙上速度20キロでやれるようになれば、運動エネルギーは540J 
これならば50%パワーロスしても目標球速が投げられる。
一定レベルのしなやかさ、運動連鎖を確立できれば。

まだこの方が、シンプルな考えでいけると思う。


まぁ現在はとにかく、高確率で正しいトレーニングを積むこととします。



 

今回の件以外でも、大いに参考になるサイト様です。